FX自動売買図書館では、100種類を超える売買システムを製作してきたEA作家直伝の情報を、FX取引を自動で行いたい方に向けて必要な情報をわかりやすくまとめてお伝えします。
今まで「FXは怖いもの」と思われていた方でもこれを読んで頂けば「FX自動売買を絶対やったほうがいい!」と思えてくることでしょう。
FX自動売買の世界に飛び込み新時代の稼ぎ方であるFinTech(Financial Technology)を活用した収入源を確立して頂ければ幸いです。
FX自動売買ってどんなもの?
FX自動売買とは、為替相場(マーケット)でプログラムによる自動的な売買を行い「収益を確保しよう」という収益モデルです。
一般的にFXというとモニターでチャート画面を見て相場を分析してトレードを行うというイメージが強いですがそれはFXのトレードスタイルの1つである「裁量トレード」です。
別名「テクニカル分析」とも言い、FXトレード方法の抽象的なイメージそのものと言えるかもしれません。
裁量トレードと自動売買は違うもの
裁量トレード(テクニカル分析)をそのまま自動化したものが自動売買と思われがちですが、これは違います。
実は裁量トレードと自動売買トレードは全く別物なのです。
裁量トレードとは?
テクニカル分析によるFXトレードの目的は「利益を伸ばす取引」であり、一回で大きな利益を確保するためにチャートで値動きを見たり、世界経済の情勢を見て相場への影響を判断し投機に仕掛けるという「頭」と「時間」を使うトレードです。
自動売買とは?
一方自動売買は「利益を確保する取引」というスタイルです。
利益を確保できる一定の数値・水準で売買を繰り返し、コツコツと収益を上げていくトレードスタイル(システムトレード)です。
陸上競技に例えると
テクニカルトレードとシステムトレードの関係をわかりやすく解説する時には、陸上競技に例えると理解しやすいです。
例えば陸上競技場で行う「短距離走」と「走幅跳び」は、同じ陸上競技でありながら競技が異なります。
100mという距離を走り、タイムを競う「短距離走」と助走をつけて大きく跳び、その跳び幅を競う「走幅跳び」では全く違う競技でありながら同じ陸上競技として行います。
FXも同じで、為替という市場を使いますが「技術と分析で大きな利益を狙う裁量トレード」と「一定の水準で自動で売買を行い利益を確保するトレード」という全く違う収益モデルでありながら同じFX取引なのです。
使う市場が同じなだけで裁量トレードと自動売買は全くの別物なのです。
昨今ではインターネットメディアの発達で個人のブログサイトやYouTubeチャンネルでFXの情報をかんたんに得られるようになりましたがたまにFXトレーダーの中には自動売買に対して批判的な人もいます。
しかし残念ながらその多くは、裁量も自動売買も全く同じ一括りで見てしまっているからなのです。
手動取引をそのまま自動化しても利益は出ない
自動売買には向き不向きがある
実は裁量のような手動取引を自動化すると利益が出ずに損失を生んでしまうことがよくあります。
そもそも自動売買は冒頭でも解説した通り「利益を確保する」モデルなので、利益を最大に伸ばそうとすれば、思ったように利益を伸ばすことができず負けてしまうのです。
自動化に向き不向きがあるということなのです。
自動売買を行う場合は、システム的に最も適した方法である「利益確保」を前提にしたシステムであることが好ましいのです。
それぞれ必要なスキルとは?
では裁量トレードと自動売買トレードにそれぞれ必要なスキルを出してみます。
裁量トレードに必要なスキル
まず裁量トレードですが、必要なスキルは、チャート分析における「確固たるテクニカル手法」「相場に合った分析スタイル」「チャートパターン」「効果的なインジケーター」「資金管理」などです。
これらをどんなものか1つずつ解説すると気が遠くなるほど長くなりますのでここでは省きます。
要はチャートについてのあらゆる機能を理解できていて、相場における規則性や大衆心理、過去の統計など相場分析に必要な情報をすべて網羅していなければならないのです。
取引開始をして成果が出るまでに数年かかる人がほとんどです。
根気よく学び、トライ&エラーを繰り返して成長し大きな利益を上げていきたいという方には向いています。
自動売買トレードに必要なスキル
では次に自動売買トレードです。
必要なものは・・・
「優秀な自動売買ソフト」と「資金管理」だけです。
「え!?簡単すぎじゃない?」と思われたかと思いますので
もう一度言います。
「優秀な自動売買ソフト」と「資金管理」さえできればトレードを始めることができ、成果をあげることができるのです。
こんな風に書くと「楽して稼げる」とか「簡単に稼げる」と思われたり「なんだか怪しい」「そんなうまい話があるわけない」と思われることでしょう。
実際に自動売買というのは「取引の効率化」というのが目的ですので、裁量取引ではたくさん勉強しなくてはならなかったことをパスして、売買システムの稼働と資金管理だけに集中することができます。
必要なチャート分析から、エントリー、決済まですべてをプログラムが自動で行ってくれるので時間的拘束もなく運用することができます。
決して楽して儲かる「儲け話」ではなく、大変な分析作業をプログラムにやらせるということになります。
実際にプログラムにやらせていることを自力で行うこともできますが、それだと裁量と同じように覚えることがたくさんありとても大変です。
自動売買は自動売買ソフトがあれば成立する
自動売買ソフトは、チャートにおける投機ポイントがシステム化されているものなで、細かいチャート分析を勉強する必要もなければ四六時中チャートに張り付く必要もありません。
資金に合わせて売買条件を決めて利益を確保するのを待っているだけで良いのです。
どうでしょう?
このようにFXは何なのか、自動売買はどんなものかがはっきりわかれば、むずしいイメージは無くなりませんか?
そうなのです。
FX自動売買は、難しいチャート分析はない一方で、緻密に計算されて設計された自動売買ソフトがあれば取引を成立するというとてもシンプルな収益モデルなのです。
でもここまで簡単なものが本当にあるのか?
現実はそんなに甘くないのではないか?
なんて思われるかもしれません。
次回は、どんな自動売買ソフトを使えば良いのか?
を正しく理解できるように「自動売買の仕組み」を解説します。